弟 :「レムスとぉ~」
兄 :「ロムルスの!」
双子:「双子のお茶会のコ~ナ~」
弟 :「さて今回は、序章全7話をお読み頂いた読者の皆様に、作中で一言しか喋れなかったこのレムスが、ちょっと為になるローマの歴史をお届けします! って、扱い酷いよ、兄さん・・・」
兄 :「しょうがないだろう。俺だって嫌だったが、お前が中途半端に仕掛けた結果だ」
弟 :「そうだけどさ、兄弟なんだから殺さずに対処しようよ・・・」
兄 :「歴史変わるから無理だ」
弟 :「もう、兄さんは融通が利かないよね、ホント」
兄 :「もういいだろ。それより本筋に戻ろう」
弟 :「しょうがないなぁ。それじゃローマの歴史について振り返るね」
弟 :「ローマは紀元前753年、建国王であるロムルス、つまり兄さんが建国したんだよね」
兄 :「そうだ。俺たち双子の顛末は作中の通りで、パラティーノの丘を我が故郷とした」
弟 :「パラティーノの丘。そういえば、本文中で間違いがあったよね、兄さん」
兄 :「その通り。実は第1話の『テヴィレ河口の緑深い七つの丘を故郷と定め~』という記述は、大間違いだ」
弟 :「地図で見てもテヴィレ河口からだいたい25km程離れているよね」
兄 :「作者は勘違いをしていたようだ。途中で気づいたが掲載後だった為、放置していたようだ」
弟 :「仕方ない作者だね。僕らがこの場をかりて訂正の上、お詫びいたします」
兄 :「なお、この時点でオリンピア競技会は既に6回も開催されている」
弟 :「オリンピックの原形だね。この時も4年に1回のペースで開催されていたよね」
兄 :「記録では紀元前776年が始めてだったようだ。以降4年ごとだと計算はあう」
弟 :「話を戻すと、ローマ建国当時、兄さんは18歳だったよね。僕の死んだ年でもあるけど・・・」
兄 :「弟をこの手にかけた結果、三千人も養わなければならなくなった俺の気持ちは分かるまい」
弟 :「でも、実際どうやって国を治めたの?」
兄 :「王といっても俺一人では、知識も経験もない。だから長老達を集めて、俺に助言をしてくれる『元老院』を作った」
弟 :「元老院は、各家門の長が議員になったんだよね。当時は100人で構成されていて、『パーテル』と呼ばれていたと聞いたよ」
兄 :「そうだ。『建国の父』という意味だ。後に貴族のことを『パトリキ』というのはこの言葉に由来する」
弟 :「そうなんだ。それから、他に決めたことは?」
兄 :「王は市民集会の投票で選ぶことにした。俺も、皆が力を貸してくれたから王になっただけだからな」
弟 :「えっ? 投票で?? 兄さんの子供が王になるんじゃないの?」
兄 :「市民集会で俺の子が王に相応しいと認められたらな。だが、そうはならなかったようだ」
弟 :「王様が偉いはずなのに、これじゃ偉くないよ・・・」
兄 :「王は軍事と政治、あと祭事を生涯担当する。市民集会はローマ市民全員で構成し、王や政府の役職者を選出する。他にも王の政策を承認または否認する。それは戦争の開始と講和も同様だ」
弟 :「つまりローマは王と元老院、それと市民集会で成り立ってるんだね」
兄 :「皆の協力で俺たちは国をつくった。作った後も、皆の力が必要だった」
弟 :「なるほどね。僕だったら選ばなかった道だけど、兄さんらしいよ」
兄 :「それでも、最初は大変だったがな」
弟 :「それは後々聞いていく事にするね。それでは、今回はここまでだね」
兄 :「時間はある。ゆっくりと語っていこうか」
弟 :「皆さん、ここまでお付き合い頂きありがとうございます。次回からは第1章、つまり本編に入ります」
兄 :「これから俺の大活躍をお見せする」
弟 :「いいよね、兄さんは。では皆さん、今後も宜しくお願いします~」
双子のお茶会《第1回》
Author: 遼進 /
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